アイデンティティ水野の【ジブんデザいん】Blog〜人生のデザインの仕方

Life can be designed. 人生をデザインしようぜ!どうしようもなく生きづらい自分を、どうにかしようともがいていく中で見つけた、自分の人生を自分でデザインする方法論、とかとか。

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「何となく」「かっこいいから」じゃない、"意味とストーリーをもったロゴマーク"という考え方

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こんにちは、アイデンティティ水野です。愛知県は豊田市、自宅の一室を事務所代わりにして、デザイン事務所ポエジーという屋号で、デザイン制作の仕事をしています。今日は、「ロゴマークについての考え方」というテーマでブログを書いてみます。

 

デザイン事務所として開業して6年
アイデンティティ・デザインを掲げることになった経緯

本題に入る前に、、、デザイン事務所ポエジーは、6年前に個人事業主として開業(当時は単に「ポエジー」と名乗っていましたが数年前に「デザイン事務所」を追加)。開業して間もなくは、ホームページ制作を中心としたデザイン制作業務プラス、自分探し、能力開発のコンサルティングという二本立てで仕事をはじめました。

 

本命は後者の方で、自己分析で自分を深く掘り下げて、より良い人生を手に入れるお手伝いという仕事を「アイデンティティ・デザイン」と呼んでしばらくの間、活動をしていたわけです。さまざまな自己分析手法や、心理学的な知見を勉強して、目の前の人の自己探求をお手伝いしているうちに、ある発見が訪れます。

 

ああ、自己分析とデザインは別のものではなくって、この二つをくっつけちゃえばいいじゃん!ということ。デザイン制作という仕事はクライアントがいて成り立つものですが、デザインをする上でクライアントへの深い理解が必要になってきます。会社であれば経営者の方、フリーランスであればその本人に対して、より深く理解することが、アウトプットのクオリティを上げることにつながります。

 

そんなひらめきがあり、「アイデンティティ・デザイン」というテーマは引き続き掲げながら、自己分析の手法を用いながらデザイン制作を行うようになったという経緯があります。ホームページ、チラシ、名刺、パンフレット、商品パッケージ等々・・制作の範囲は多岐にわたりますが、とりわけ僕にとって思い入れのある制作分野が「ロゴマークのデザイン」です。

 

なぜロゴマークに思い入れを感じるのだろう?
と自分に問いかけてみた

なぜ、自分にとって「ロゴマークのデザイン」が大切なことだと思えるのか?・・みたいなことを考えてみると、深さ、洗練、シンプルさ、愛着、このようなキーワードが思い浮かびます。4つ並べたキーワードを見て思うのが、こういう価値観が好きだっていうことなんだと思います。自分に向いている、という表現でもいいかもしれません。

 

まず、ロゴマークというのは、深く考えられ、練り上げて作られているものであること。余計な枝葉を切り落として、本質的なエキスとなる部分を抽出したものであること。覚えやすくわかりやすく、シンプルに表現されていること。企業側も、お客さん側も、愛着を持って永く使われるものであること。どうでしょう、こういったものがロゴマークに求められる要素ではないかと思います。

 

まあ、ロゴマークへの捉え方は人それぞれ。色々な意見はあろうかと思いますが、僕自身はロゴマークをこのように扱っています。そんな僕が、ここ数年間、ロゴマークデザインという仕事に向き合いながら、自分なりに考え、実践し、試行錯誤して、少しずつ「ああ、ロゴマークってこうやって作っていけばいいんだな」というデザイン手法みたいなものができ上がってきました。

 

ロゴマークのデザイン
みなさんどうやって作ってます?

僕自身、ロゴマークの作り方って習ったことはないんですよね。周りにいる、知り合いのデザイナーとそんな話をしたこともありますけど、わりと抽象的な領域だし、明確な方法論ってあるんでしょうかね。そんな疑問を元に、まずは手短なところでGoogleさんに「ロゴマーク 作り方」と検索してみる。同様に、YouTubeさんの方でも同じキーワードで調べてみる。

 

ざっと見たところでは、僕が現場で行っているような手法を解説しているようなコンテンツは見当たりませんでした。ちょうど先ほどのことですけど、図書館のネット予約でロゴマークデザインに関する本を5冊ほど予約してみたので、そちらも当たってみようとは思っているのですけどね。

 

ま、そんな経緯もあり、僕が実際に行っているロゴマークのデザイン手法を紹介してみようと思ったのがこのブログを書こうと思ったきっかけです。

 

ロゴマーク
「丸書いてちょん」でも成立する??

さて、デザイナーであるならば、ロゴデザインの仕事をもらった時、「いいロゴデザインがしたい」「価値のあるデザインがしたい」「クライアントに喜んでもらいたい」等々、つまり、みんな「いい仕事がしたい」と思う訳ですよね。

 

しかし、困ったことに「ロゴマークの良し悪し」って何だろう?という、基準というのがわかりづらいという問題があります。マークというのは、非常に抽象的な存在ですし、まあ、見る人が見ればクオリティが高い低い、プロっぽい素人っぽい、等々・・判断することはできますが。じゃあ、素人っぽくてクオリティが低いように見えるロゴマークがダメかというと、そうとばかりは言えません。

 

例えば、素人が「丸書いてちょん」とパパッと書いたようなロゴマークが、多くの人に認知され、愛され、その企業や商品のシンボルマークとして永きにわたって存在し続けることもないとは言えませんよね。結果は、時が経ってみないとわからない。ま、こういうところにロゴマークツンデレ性というか、僕はそんな深淵で裏腹な存在に惹かれるような気がしているのですけどね。

 

僕が採用しているのは
意味とストーリーをもったロゴマーク

デザイナーは十人十色、色んな特徴を持った人がいます。であれば、ロゴマークに対する考え方も十人十色。色々あっていいですよね。もっと言えば、クライアントとデザイナーの両者が、ロゴマークに対する価値観が一致していれば、それはハッピーなことだと思います。

 

という話を前提として、僕がロゴマークに対して大切にしていることを挙げるとすると「意味とストーリーを持っている」ことかなと思います。先ほど触れたように、「丸書いてちょん」でもロゴマークは成立すると思います。「何となく」「かっこいいから」という理由で作られたロゴマークもアリだと思います。ただ、僕がロゴマークを作るときには、「意味とストーリーを持っている」ことを重要視します。

 

白いキャンバスに線を引く。円を描く。その描画に対して、必ず意味がある。これこれこうだから、この線を引きました、という理由がある。例えば赤色を塗りました、少し深めの赤にしました。その色付けにも意味と理由がある。という具合ですね。ですので、僕は比較的、理詰めで考えてデザインをしている節があります。

 

そして、そうやって、意匠に対して与えられた意味と理由を説明していくと、その企業が、その商品が、経営者が大事にしている価値観、これまでの経歴、そしてこれからのビジョンがストーリーとして語られる。そんな、ロゴマークの中に「意味とストーリー」があるといいなと思いながらデザインをしています。

 

ちなみに、過去にデザインを担当させていただいたロゴマークは、ポエジーの制作実績のページで紹介しています。記事の中では、制作の意図についても言及していますのでぜひご覧ください。

 

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。「意味とストーリーをもったロゴマーク」というテーマで、ここ最近感じていることを書かせていただきました。なるほど、そういう考え方もあるのか・・と、参考にしていただけましたら幸いです。

 

開店休業中、書いたり書かなかったりのこのブログ、実に5ヶ月ぶりの更新となりましたが、今後もっと「ロゴマーク」について掘り下げて、考え方、作り方・・様々な角度からお届けできたらと思っております。もし、疑問、質問、ご意見等ありましたらコメント、各種SNSからお寄せいただければと思います。※リンクツリーに各種URL掲載しております。

 

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