為末大さんへの悩み相談「仕事で『やりたいこと』がないのは悪いことでしょうか 」について
言葉をつくる人。まだ言葉になっていないものを言葉にする、「ことばデザイナー」ミズノケイスケ(@akanerob)です♪(´ε` )
陸上の為末大さんは、なぜかわかりませんが気になる存在で、Twitterやブログなどついチェックしてしまいます。
ある日、為末大さんへの悩み相談室のコーナーに、気になる相談、「仕事で『やりたいこと』がないのは悪いことでしょうか 」がされていて、長年「自分のやりたいこと」を探し続けていた僕はつい反応してしまったのでした。
「やりたいことがない私は、幸せになれますか?」
相談者さんのお悩みは、ざっくりとまとめると、以下のようになりますでしょうか。
40代後半で女性の会社員の方、上司との面談で「やりたいことは何か」を聞かれるが、特に希望はない。仕事でやりたいことがないのは悪いことでしょうか?やりたいことがなくて、わたしは幸せになれるんでしょうか?
為末さんの回答
為末さんは、このように回答をされています。
YouTubeのCMが言うように「好きなことで生きて行く」という選択肢は格段に増えたと思いますが、それにしても「好きなことで生きられる」ほどの突出した才能がある人というのは少数です。
為末さんをしてこの言葉。突出した才能がある人は少数とのこと。
努力することがまったく苦にならないくらい好きなことがある人って実感としてそんなにいないと思います。スポーツの世界でもそうです。追い込まれるほどに生き生きしていくような人なんて本当に一握りです。
「好きなことをして生きていきたい」と思っている僕は、かなり狭き門にチャレンジしようとしているのだな、と。身がひきしまる思いです。
そして、為末さんの言葉はこのように続きます。
「好きなことをやる」というより「世の中に求められることをやる」ということなのではないでしょうか。そう考えると、「何がしたいか」と問われるよりも、「あなたにはこういうことができると思う」とか「これをやってもらえないか」と言われてブレイクスルーにつながるということも案外あるんじゃないかと思います。
僕は、このアドバイスに対して「自分が得意なこと、他の人より上手なことで、世の中に貢献しよう」そんなメッセージが込められているのではないかと感じました。
やってみたらけっこううまくいって「ああ、自分にはこういう才能があったのか」と気づいたりすることってありますよね。やりたいことと向いていることって往々にしてずれているものです。
そして、「自分がやれる、得意と思っていることと、本当に自分が得意としていることはズレている」と。
そんなことを踏まえながら、自分自身を振り返ってみます。
実体験、ストレングスファインダーをやって気づいたこと
ここからは、僕の実体験になりますが、僕も「自分の得意なこと」がわからず、自分に自信が持てないタイプの人間でした。
それが、自分の強みを診断テストで発見するツール「ストレングスファインダー」をやることで、自分の強み、他人より得意なことを自覚することができました。
たとえば、僕の強みの一つに「考える力」があるのですが、それが強みだということは意識していませんでした。むしろ、考えすぎで堂々巡りになってしまい動けなくなる自分が嫌でした。
でも、強みと弱みは表裏一体で、どう捉えるかだけの問題なんですね。今では「考えること」が自分の強みであると自分を客観的に見ることができるようになりました。
まとめ
仕事で「やりたいこと」を追求するのは、ほんの一握りの人たちのこと。そうでない人は、「自分が得意なこと、他の人より上手なこと」で、世の中に貢献していくことで、幸せに近づける。
そして、「得意なこと、他の人より上手なこと」は案外自分でも気づいていない。だから、自分を知ることは大事なことである。
と、そんなふうに考えました。昔の人も「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と言いましたしね。
ちなみに、ポエジーでは、ストレングスファインダーを使用して、強みを可視化するセッションを行なっています!