3年ぶりの再会と、2012年冬、33歳の僕と少しも変わってない今の僕。
あれから3年。
種をまいて、芽がでるのに3年か。
案外そんなものなのかも。
2012年の誕生日。
だから、33歳の誕生日か。
WCANというウェブ業界のイベントで、なんとも場違いな「自分探し」系のメッセージを発表した。
3年ぶりに見返したそのメッセージは、呆れるほど今の僕がそこにいて、人生霧の中だと思っていた当時の僕は、ただ自分をまっすぐ見ていなかっただけだと実感した。
その発表を終えて、たった一人だけ話しかけてくれた人がいる。その彼とは、イベントで一度だけお会いし、一度だけ食事を共にしてそのままになっていた。
それから3年経ち、直感にしたがってと添えられたメッセージをもらい、伏見駅近くの料理屋で落ち合った。
最近会社のことでいろいろと考えており、ふと水野さんが頭に浮かんだので、それに素直に従いメッセージをしております。
ふと頭に浮かんだ。それが僕だった。なんて、そんなに嬉しいことはないと伝えた。それは本心だった。
僕の起こした行動が、誰かのどんな回路に刻まれるのか?僕にとっては計り知れない大きな謎。でも、ずっと知りたい謎。一瞬で消えてしまう僕もいれば、もしかしたら10年20年と刻まれる僕もいるだろう。
その一端を垣間見た。それも、僕の理想的なかたちで。これは、大きな勇気になった。
この再会から何かが生まれるのかはわからない。もしかしたら、また前のように、何もなかったかのようにお互い過ごしていくのかもしれない。
だけれども、僕はまた一つ勇気を大きくした。
自分の信念にしたがった行動は、自分を裏切らない。誰にも受け入れられない恐れは捨て、自分の道を進め。