どこに行きたいかはわからないのにガソリンを探している人の歌
ある日の会話
「最近こういうこと思っているんですよ
人はおさまるべき場所っていうのが元々決まっていて
そこに引き寄せられるように日々を生きている
クラブ活動とか進路とか就職先とか
何気なく選んでいるように見えるけど
後から考えてみると自分の場所に運んでる
同窓会なんかに行くとよくわかって
あいつが銀行マンとかなるほどーみたいにね
まれに僕とかそうなんだけど
自分のおさまるべき場所が見つからなくて
大人になってからも右往左往するヤツがいる
でも遠回りをしながらも
ジリジリ近づいていくんじゃないかって」
***
なんだか張り合いがない
ほどよく順調
ほどよく虚しい
ひとはたぶん
「ちょうどいい」
ところに落ち着くんだろう
その人の居場所ってのは
だいたい元から決められていて
みんなそこに向かって生きていく
居場所のズレは摩擦を生み
切なさや悲しみや切望感・・
負の感情がエネルギーとなり僕を運ぶ
で
感情が満たされると動きを止める
今がその状態ってこと!?
マイナスの感情が満たされて消えたなら
プラスの感情を膨らませばいいのかな
でもマイナスの感情を
燃やし続けられる人もいる
僕にはそれがないのかも
その時の記憶を思い出し
その時と同じ感情を感じられるなら
それはエネルギーになる
感じられなくなったなら
満たされてしまった抜け殻なのかも
僕のガソリンどこにある
まだもっと進みたいって思ってる
どこに行きたいかはわからないのにね
不思議に矛盾
不思議に矛盾だね