問題解決を仕事にする人に必要な4つの能力的な適性
このブログには2回目の登場となる。先日は、オカビズで小出宗昭さんを招いての研修会があり、僕も参加させていただいた。再び、小出さんについて書いてみようと思う。
前回、問題解決を仕事にする人に求められる5つの姿勢ということで、小出さんが心がけているであろうこと、ご本人の言葉や、相談風景を見せていただき僕が感じたことを書いた。
その5つの姿勢とは以下のようなもの。
1.目の前にいる人の可能性を信じる
2.自分の直感を信じる
3.第三者を意識する
4.その人の光っている部分を見る
5.とにかくシンプルに考える
これらのことは「姿勢」というだけあって、場合によっては誰にでもできることかもしれない。だだ、だからといって、この5つを心がければ小出さんのようになれるかというと、決してそうではない。
小出さんについての華々しい活躍をニュースで知った人、小出さんの講演会で実際の事例を聞き、提案の内容とその成果に驚いた人、もしかしたらこれが一番かもしれないが、実際の相談風景を見て、その鮮やかさに感動した人。こんなことを思うかもしれない。
『わたしも小出さんみたいになりたい!』
問題解決やクリエイティブ、自分の能力を使い、知恵やアイデアで誰かのためになりたいと考えている人なら、小出さんみたいになりたいと、そう考えるのは自然なことだと思う。
では、どうすれば小出さんのようになれるのか?
上で挙げたように、姿勢だけでは不可能だと思う。もちろん、小出さんが取材や講演で語られている以下の3つは重要だという前提で。
1.ビジネスセンスが高いこと
2.コミュニケーション能力が高いこと
3.情熱を持っていること
これに加え、もっと、人としての資質、能力的なことからそれを考えてみようと思う。
以下は、個人的に考察させていただいた私見ということで、ご了承いただきたい。
小出宗昭さんのように、高いパフォーマンスのビジネスコンサルティングをするための資質・能力を4つ挙げてみた。
1.好奇心が強く、意識をしなくても、なぜ?なぜ?と考えていること
2.興味の対象が、自分の外の世界、つまり広く社会に向いていること
3.大量の情報をストックし、関連性なくみえるものと紐づけ引き出せること
4.物事を極度に抽象化し、現実の事象を言葉で扱えること
1.好奇心が強く、意識をしなくても、なぜ?なぜ?と考えていること
何にでも面白がれること。ひとつの商品、ニュース、テレビ、雑誌、広告を見たときに、他の人よりも面白がれる。その刺激に対して感情が動き、記憶にとどめられること。
そして、面白いだけで終わらず、なぜそうなのか?裏の裏まで考えて、調べ、実のある体験として自分のものにできること。
2.興味の対象が、自分の外の世界、つまり広く社会に向いていること
興味の対象と言っても、いろいろな方向性がある。例えば、ひとつは自分の内側の気持ちや心についての世界で、もうひとつは、自分の外の世界、社会のことや自分以外の人々のこと。
ビジネスコンサルティングの領域では後者、社会の動向や消費者のトレンドなど、外の世界に向いていることが重要になる。
3.大量の情報をストックし、関連性なく見えるものと紐づけ引き出せること
コンビニに行く、新聞・雑誌を読む、ニュースを見る、自分で何かを体験する。それらすべての体験を、情報のデータベースとしてストックできること。
そして、ただ情報を大量に持っているだけでなく、情報をパターンとして認識して、類似する事例を見聞きしたときに、素早く取り出せること。類推能力とも言う。
4.物事を極度に抽象化し、現実の事象を言葉で扱えること
コンサルティングの場では会話、言葉のやり取りで行われる。そこで重要になるのが、具体的なモノを見なくても、抽象化された概念、つまり言葉で物事の構造を捉えられること。
言葉だけでコンセプトを組み立て、それを分かるかたちで相談者に伝える。力を持った言葉を渡すことで、エネルギーになり行動を起こすことができる。
まとめ
小出さんの相談風景を頭の中で反芻してみて、こういった資質や能力があるでのはないかと分析した。これら4つの項目を読んで、「あ、それ!得意得意〜!」と思える人ならば、小出さんのようになれる。(のかも知れない)
※上記は、僕が日々学んでいる人の能力や資質の理解を深めるノウハウ(才能心理学、MBTI、ストレングスファインダー)を元に、オカビズの研修などで小出さんのコンサルティング風景を見ていての考察です。